
死者たちを生前の行いのデータに基づき「成仏」か「暗黒の冥土送り」どちらかに振り分ける役割を担う場所。それが「死役所」です。
基本的に一話完結型のストーリーです。主人公の「総合案内係のシ村」を中心に「死者たちのストーリー」「死役所の職員達」のストーリーを展開しています。
(検索窓で「死役所」と入力。)
死役所の概要
ジャンル | ミステリー/ホラー |
原作・原案など | あずみきし |
出版社 | 新潮社 |
掲載誌 | 月刊コミック@バンチ |
巻数 | 7巻(17年1月現在) |
死役所(しやくしょ)は、漫画家のあずみきし氏が原作・原案のミステリー/ホラー漫画です。
月刊コミック@バンチにて今現在連載中。
なお、連載誌である「月刊コミック@バンチ」は毎月21日発売。
これまでのコミックスの発売の流れは以下の通り。
第一巻 | 2014/04/09 |
第二巻 | 2014/09/09 |
第三巻 | 2015/03/09 |
第四巻 | 2015/09/09 |
第五巻 | 2016/02/09 |
第六巻 | 2016/07/09 |
第七巻 | 2016/12/09 |
新巻の発売はおよそ5、6ヶ月後程度である。
死役所の概要と仕組み
死役所は架空のストーリーであり、現実の世界とは関係の無い物語です。
モデルは特に無く、完全オリジナルのストーリーとなっております。
死役所はあの世の世界(死後の世界)に存在する役所の事です。
人の死後、対象者の生前の行いの内容に基(もと)づき、死者を「成仏」させるか「暗黒の冥土」の世界に向かわせるかを厳正な判断に基いて、死後の行くべき道を振り分ける役所です。
死役所に訪れる際は生前の最後の姿のまま訪れる事になります。
(交通事故等の場合は、亡くなった時のその瞬間の姿で来る事になります)
死役所は、生前の死因によって複数の「課」が存在し、死者もまた適切な「課」で事務手続きをします。
以下、「課」とそこで働く代表的な職員(後に登場人物紹介も別途記載)
課の名前 | 代表的な職員の名前 |
総合案内係 | シ村(主人公) |
自殺課 | ニシ川 |
生活事故死課 | ハヤシ |
他殺課 | イシ間、ハシ本、フシ見 |
病死課 | シラ神 |
交通事故死課 | 松シゲ |
人為災害死課 | 岩シ水 |
死産課 | 現在メインキャラクター登場せず |
死刑課 | 職員不在 |
癌死課 | 現在メインキャラクター登場せず |
老衰課 | 現在メインキャラクター登場せず |
それぞれの課でそれぞれの「申請書」を記入し、それを職員がシ役所のシ長に提出し、その後の行方が決まる。
第一巻の第一話では鹿野太一(かのたいち)という中学生が自殺により死役所を訪れているが、その時に書いた申請書の内容は「自殺申請書」という申請書であり、記載すべき内容は以下であった。
1,自殺した日
2,自殺した場所
3,自殺の方法
4,自殺の理由
5,自殺の目的
6,遺言の有無(有りの場合は「方法」と「場所」を記載する)
なお、死因の理由については「成仏」するかどうかの重要な判断になるため、なるべく詳細を書くように指示されている。
成仏の否決は「係長」や「補佐役」など複数の職員の判定によるものと思われる。
生前の行いのデータによっては、本人が成仏を望んだとしてもそれは叶わず、暗黒の冥土行きになるケースがある。
暗黒の冥土とは、あてもない暗い冥土の世界を未来永劫終わる事無く永遠にさまよい続けるという苦しみを味あわなければならない過酷な世界である。
死役所があの世に設立された経緯、役割等は今現在は不明。
職員も上層部の判断で成仏を許可されるケースもある。
7巻の最終話では、他殺課のイシ間が「成仏辞令」を出されている。
職員に成仏辞令が下る理由等は現在不明。
なお、もしも現世で冤罪であったにも関わらず死刑に処された人物に関しては、申請すれば成仏をする事が出来る。
(検索窓で「死役所」と検索で出てきます。)
死役所のストーリー
死役所は一話完結型(話によっては複数話になる事もある)のスタイルです。
基本的に死者の生前のストーリーを通して様々な人間模様を描いた内容。
しかし、中には以下の様な現在の世情を描く回も多く見受けられる
・新歓コンパの一気飲みの危険性
・歩きスマホの危険性
・危険ドラッグの危険性
・いじめ問題
一般の死者達のストーリーを描いていくと同時に、メインである死役所職員のストーリーも物語の軸となっている。
ハヤシ、イシ間、ニシ川といったメインの死役所職員達はすでにストーリーとして描かれている。
主人公であるシ村のストーリーは今現在小出しに登場している。
(詳細は後述)
物語の最終的なメインはシ村の過去にまつわるエピソードとなる可能性が高い。
死役所のストーリーの内容をまとめると
・一般の死者達の一話完結型のストーリー(話によって複数話にまたがる)
・死役所職員達のストーリー
・主人公のシ村のストーリー
となる。
死役所のメインの登場人物
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総合案内係:シ村
本名:市村正道(しむら まさみち)
死役所の主人公。生前も公務員で役所務め。
妻の幸子と娘(?)の美幸がいた。
「お客様は仏様です」というセリフがキャッチフレーズ。物腰が柔らかく常に笑顔でテキパキと仕事をこなす。生前は何らかの事件に巻き込まれ、冤罪の罪を着せられ死刑になる。冤罪の場合はあの世で成仏する権利を貰えるが、それをあえて断り、死役所の中で最も忙しい「総合案内係」を志願する。生前は妻の勧めで宗教団体「加護の会」に入信するが、この事が事件に巻き込まれたきっかけとみられ、加護の会に対して強い憎しみを抱いている。常に笑顔だが、たまに恐ろしい顔を見せる。
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自殺課:ニシ川
本名:西川美和子(にしかわ みわこ)
死役所のヒロイン(?)的存在。サバサバとドライな性格で強気。生前は美容師をやっていた。死刑になった理由は花平繁之という男性と不倫をしていたが、「◯してみたかった」という理由で花平を毒◯した後、口を耳元までハサミで切り裂くという残忍な手法で◯した事で死刑となる。その後は特に控訴もせずに潔く刑を受け入れる。感情が希薄で空虚な人間性であったが、死役所の職員達との触れ合いの中で徐々に人間らしい感情を覚えていく事になる。
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他殺課:イシ間
本名:石間徳治(いしま とくじ)
情に厚くて涙もろい人情家。生前は大工として働いていた。姪っ子のミチと一緒に暮らしていたが、とある日近所の悪ガキに、イシ間が最も大事にしていた姪っ子のミチに陵辱されていた場面に出くわし、激高したイシ間はその場で悪ガキを◯してしまう。それが原因で死刑となる。
なお、第34条で上層部より49日以内に「成仏」の辞令が下される。死役所の職員で成仏辞令が下された初めての人物。
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生活事故死課:ハヤシ
本名:林晴也(はやし はるなり)
おちゃらけていて、明るい性格。そのテンションの高さ故、ニシ川からはうざがられている。死役所に来る有名人や芸能人のサインを集める事と、漫画が趣味。死刑になった理由は自分の子供と妻とその不倫相手を◯したため。明るい性格ではあるが、根は真っ直ぐすぎる位真っ直ぐな性格。それゆえ一度感情に火がつくと止まらないタイプ。自身の生誕の理由に非常に強いコンプレックスを抱えている。例え◯人を犯したとしても、自分に正義があると感じたら一切罪悪感等は覚えない性格だが、死役所職員と関わる内に少しづつ変化を見せる。
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人為災害死課:岩シ水
本名:岩清水直樹(いわしみず なおき)
オドオドした性格でちょっとテンパり屋でのんきな性格。詳しいエピソードは出ていないが、生前は放火犯として死刑になったと思われる。第117条でその事について触れられている。
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病死課:シラ神
本名:白神静佳(しらかみ しずか)
ルックス通り、非常に物静かでおしとやかな性格で、薄幸そうなキャラクター。詳しいエピソードは現時点では語られていない。
なお、ハシ本がフシ見にノドを切られた際、切られた部分を縫ってあげている。
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交通事故死課:松シゲ
本名:松重謙三(まつしげ けんぞう)面倒見が良く、人情味のある性格。非常に滑舌が悪く、死役所職員でさえも理解に苦しむシーンが多々ある。松シゲも未だに詳しいエピソードが語られていない。
他殺課:フシ見
本名:現時点では不明。
クセのある性格で、振動が来るのを極端に嫌う。新入職員のハシ本の隣の席で仕事をしているが、ハシ本の貧乏ゆすりや引き出しの開け閉めの際の衝撃を受ける度にネチネチと注意する。その際にハシ元にカッターで襲われるが、逆にカッターを取り上げてノド元を引き裂く。生前は平気で人を◯せる残忍な性格であったと見られる。
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他殺課:ハシ本
本名:端本(はしもと)
第34条で初登場した。常に無表情でコミュニケーションを取るのが極端に苦手だが、追い詰められると非常に攻撃的になる。非常に不器用な性格だが、シ村に対しては少し心を開く。他殺課に配属されるが、配属後間もなく隣の席のフシ見と争う描写がある。生前のエピソード等は現在出ていない。
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名前:三樹ミチル
享年:20歳死役所の職員ではない。20歳になったばかりの飲み会の席で、急性アルコール中毒で亡くなる。思い込みの激しい性格で純粋。49日以内に成仏をしなければならないが、死役所職員にに興味を抱いた三樹は49日をフルに使って事あるごとに職員達にちょっかいを出す。その事でニシ川らに若干ウザがられるが、その天真爛漫な性格は死役所職員の心を少しづつ動かしていく。第15条で初登場し、第20条で成仏し、死役所からいなくなる。
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加護の会の総帥:蓮田栄山(はすだ えいざん)
現在も生存中。宗教団体「加護の会」の総帥。全国に15ヶ所の支部がある。言葉巧みに弱者達を洗脳し、メディアにも積極的に登場し、信者を募る。なお、加護の会では「お父様」と呼ばれており、信者から絶対的な存在として崇められている。なお、シ村の妻・市村幸子も入信しており、どこかの家で現在も「特別な加護」を受けている。シ村にとって最も重要なキャラクターであり、物語全体を通して今後キーパーソンとなっていく人物である。
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死役所は試し読みができる?
死役所は基本的に一話完結型で終わる場合が多いため、作品としての派手さにはやや欠けます。
しかし内容は本当にリアリティに溢れており、時には本当に現実世界にもこういう事があるんだろうな・・・
そんな風に思わせる残虐性もあるため、場合によってはショックを受けるかもしれません。
なので、まずは試し読みから入ってみたい!という方には朗報なサイトがあります。
イーブックジャパンという電子書籍専門のサイトにて、ネット上で「死役所」を立ち読みする事が出来ます。
サイトの検索窓で「死役所」と入力して頂くとすぐに見つかります。
そして「立読」という選択があるので、そちらから無料試し読みをして下さい。
(検索窓で「死役所」と入力。)
気になる方はぜひ一度チェックしてみて下さいませ。
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