
最近高齢者の方による運転事故が多発していますね。
車は確かに便利ですし、地方にお住まいの方や、交通の便が悪いところなどは必需品ですね。
ですが、それも安全に運転できての事です。
今回は
「高齢者に運転をやめさせるべきか」
「事故多発で感じる講習の重要性」
という内容でお送りいたします。
高齢者に運転をやめさせるべきか?
警視庁の交通事故発生状況のPDFを見てみると、こんな統計が乗っています。
高齢者(65歳以上)の方が起こした交通事故のグラフですね。

引用元:http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/jokyo_tokei/tokei_jokyo/vta.files/senior.pdf
平成19年以降は減少している傾向にあります。
ですが、それでも平成28年度では現在70名を超える死傷者の方が出ているようです。
発生原因としては30%以上が「安全不確認による事故」だそうです。
また、なぜ安全不確認という状況になったのかというと
「脇見や考え事をしていた事による発見の遅れ」
が約70%を占めています。
また、警視庁のHPでは
高齢運転者は、自分で安全運転を心掛けているつもりでも、他人が客観的にみると安全運転とは言えないところがあると言われています。その理由として、 個人差はありますが、
- 注意力や集中力が低下していること
- 瞬間的な判断力が低下していること
- 過去の経験にとらわれる傾向にあること
等が考えられます。
また、一般的には加齢に伴う動体視力の衰えや反応時間の遅れなど身体機能の変化により、危険の発見が遅れがちになることがあります。
走り慣れた道路でも、基本に立ち返り、正しいルールと技能を再確認し、適度な緊張感を持って運転することが大切です。
と言った要因も挙げています。
身体能力の変化というのも要因の一つではありますが、
「過去の経験にとらわれている」
というのが結構厄介らしく、昔の元気だった頃の感覚で運転しているため、その感覚に今の身体状況がついていかず事故につながるというケースが多いようです。
まぁ、もう三十路になる僕も、昔は出来た運動が出来なくなっている!という経験は悲しいですがよくあります・・・
それと似たような感じかもしれませんね。
国が行う予定の対策としては
yahooより引用
高齢者事故の予防策として来年3月から導入されるのが臨時の認知機能検査だ。検査で「認知症の恐れ」と判定された75歳以上の運転者全員に医師の診断が義務付けられ、認知症と診断されれば、免許停止か取り消しとなる。
というものがあります。
免許証返納の呼びかけは行っているものの、実質それだと生活が困る!という人が多く、そこまで功を奏していない様子ですね。
来年の認知機能検査はどこまで効力を発揮するかは定かではないですが、国もこの事態を重く受け止めているようで
2200万人もの団塊の世代が70歳代後半にさしかかる2025年を前に、社会全体での対策が急務となっている。
という事で対応策を考案中だそうです。
事故多発で感じる講習の重要性
現在は70歳以上の方が免許更新する際は、高齢者講習等を受講しなければ運転免許が更新できないといった制度があります。
ただ、果たしてあの講習会って何をやってどんな成果があるんだ!?
というのは対象者でない僕らからするとよく分からないもの。
ただ、弁護士の方による見解によると
livedoorニュースより引用
「現在、公安委員会では、70歳以上のドライバーが運転免許を更新する際には、高齢者講習等の講習を受講しなければ免許の更新ができない制度を取り入れています。この制度により一定の効果は上がっているものと思われます」
このように木野弁護士は説明する。だが、高齢者講習制度には問題点もあるという。
「現行の高齢者講習制度は、『落とすための試験』ではなく、『注意を促すための講習』に過ぎません。
ちょっと内容は弱いみたいなんですよね・・・(汗)
具体的に内容としては
・座学
・動体視力検査
・夜間視力検査
・実車走行
といった事がメインのようです。
ただ、実際の指導としては
「ちょっと動体視力が低下してますね〜」
「これ、本試験だったら不合格になるかもしれませんよ!本運転は慎重にやって下さいね!」
という感じで、アドバイスは与えるものの、合格になるケースも多いのだとか。
うーーーーん。
これは一体どうなんだろうか??(汗)
もう少し厳しめにしておく義務があるんじゃないかと感じますね。
そして、よくあるのが身の回りでも「俺は大丈夫」と言いながら正直ちょっとあぶなっかしそうな人っていると思うんですよね。
そういった人たちにいかに注意を促せるかも重要な気がします。
国に頼らず、身内で対策できるならば、身内で対策する事はかなり重要なきがしますね。
とにかく、本当に車には注意したいところです。
まとめ
まだまだ対策は十分とはいえない現代です。
2025年には70代以上の方が2200万人にもなるそうなので、その時には国も何か対策法案を確立してほしいものですね。
その前に出来ることと言えば、自分達がいかに周りに注意を促せるかにかかっていますね。
あまり言いづらい事ではあると思いますが、ちょっとでも危険そうだなと感じたら勇気を出して注意するという事も今後は必要になってきそうですね。
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